●キング・オブ・ロレックス【デイトナ】●
1959年、アメリカはフロリダ州マイアミのデイトナビーチにデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが誕生した。
1961年、ロレックスはこのサーキットの公式時計に採用されたことを記念してクロノグラフ搭載モデルを発表した。
それがコスモグラフだ。
1969年頃から【DAYTONA】の表記が文字盤に登場し、それ以降【デイトナ】と呼ばれるようになった。
コスモグラフ・デイトナという正式名称になったのはRef.16520から。
当初デイトナのムーブメントはバルジュー社製のCal.72Bを搭載、自動巻きモデルである
Ref.16520はゼニス社のエル・プリメロを改良したCal.4030を搭載、そして、
現行モデルはロレックス初となる完全自社開発のCal.4130を搭載している。
Ref.6265 / Ref.6263 では、ロレックスはクロノグラフに防水性(オイスター)を追及し、
当初は50mの防水性能であったが、1980年代初めには100mの防水性能を実現した。
この結果、ダイアルにオイスターの文字が入るようになった。
これに対して、それまでのモデルは防水性を確保していないため、ダイアルにオイスター表記がない。
Ref.16520 / Ref.16523 / Ref.16528では、リューズガードが搭載され、
風防もプラスチックからサファイア・クリスタルが採用され、デイトナはより堅牢なモデルへと成長した。
現行モデル(Ref.116520など)は前モデルと外観上大きな変化は見られないが、
ハック機能が加えられたり、パワーリザーブが前モデルより20時間も伸びるなど、機能の充実が図られている。
デイトナのデザイン的な最大の特徴は、3つのインダイヤルを配したツートンカラーの文字盤と
タキメーター付ベゼルを装備していること。
シンプルかつスポーティーなデザインはどんなファッションとも相性がよく、
今日の不動の人気を支える一つの要因となっている。
デイトナは、ロレックスのすべてのラインナップの中でも最も豊富なバリエーションを有しているが、
最も手に入れにくくなっており、レギュラーモデルでさえプレミアムがついている。
中でも、マニア垂涎の的がエキゾチックダイアルのポール・ニューマン・モデル。
風防が丸いバブルバック(オイスターパーペチュアル/1933〜1955年前後)と並んで人気のあるアンティークだ。
エキゾチックダイアルは、スモールセコンドの文字盤が15-30-45-60の4分割(通常は20-40-60の3分割)となっており、
生産期間が短いため、希少性がある。
そして、デイトナのポール・ニューマン・モデルと言うだけで数百万の値が付くのだ。
彼のエリック・クラプトンも、ポール・ニューマン・モデルを愛用しているのだとか。
2003年、アンティコルムのオークションで、赤いダイヤルのポール・ニューマン・モデル(通称赤ポール)は、
なんと約3800万円というロレックスのレコードプライスで落札された。
ダイアルカラーの希少性、そのオリジナリティ、加えて、ブレスやプッシャーなどのパーツが
すべて当時のオリジナルパーツだと認められた上での落札価格だ。もはや腕時計という名の資産と呼ぶべきだ。
ロレックスはモデルを問わず、その人気からレプリカ(イミテーションコピー)が多く見うけられる。
しかも、ぱっと見には本物と見分けがつかない精巧なレプリカが氾濫している。
その傾向は現行モデルよりもアンティークに強い。デイトナ然り。
デイトナのアンティークともなると数百万になる。購入の際には慎重に選びたいものだ。
■ロレックス デイトナの主要モデル変遷
Ref.6238 1950年代 デイトナのルーツとなるモデル(〜1960年頃)
Ref.6239 1961年 コスモグラフモデル(〜1960年代後半)
Ref.6241 1961年頃 Ref.6239のSSベゼルをプラベゼルに変更したモデル(〜1970年頃)
Ref.6240 1965年頃 幻のデイトナと言われるモデル(〜1970年頃)
Ref.6262 1960年代後半 Ref.6239のムーブを変更したモデル(〜1970年頃)
Ref.6264 1960年代後半 Ref.6241のムーブを変更したモデル(〜1970年頃)
Ref.6263 1967年頃 防水性を備えたプラベゼル手巻きモデル(〜1987年頃)
Ref.6265 1967年頃 Ref.6263のプラベゼルをSSベゼルに変更したモデル(〜1987年頃)
Ref.16520 1988年 自動巻きモデル
Ref.116520 2000年 現行モデル
文章素材集 -
ロレックス デイトナ